case 02
初の横入れ方式を採用したダブル輸液バッグ用包装機を開発。
現場での作業負担軽減と医療事故の防止に貢献。
背景
それまで主流であったシングルタイプの輸液バッグの場合、医療現場の方が施術に応じて自分で薬液を注入しなければならず、万が一の事故を引き起こす可能性がありました。一方、ダブル輸液バッグは、あらかじめ混合すべき液体を別々にパックしておき、施術直前にそれを上から押さえつけるだけで2つの液が混合する仕組みなので、人為的なミスは解消されます。そのダブル輸液バッグを外気に触れさせない様にバリア性のある袋に不活性ガスとともに、安全に包装するための機械を大手薬品メーカーが求めていました。
経緯
2つに折り曲げた輸液バッグを袋に入れる際、上から落下させて封入するのが一般的でしたが、これだと落下の衝撃で薬液が混ざってしまうことがあり、品質を劣化させる原因となります。当社はトレーに載せたお菓子を袋詰めする技術を応用し、串状のガイドの上に輸液バッグを載せ、それを袋の中にスライドさせる横入れ方式を開発。また、正しい位置に輸液バッグが入ったかどうかをチェックする検査機能と、不活性ガス充填およびそのチェック機能も加えたラインを開発しました。
結果
ダブル輸液バッグにより、医療現場で点滴をする際、看護師さんの作業負担が軽減されたのと同時に、医療事故の防止にも貢献しています。この包装機は大手製薬メーカーへ2台納入された後、さらにもう1台のリピート注文をいただいています。
事例紹介